西洋 カエデ 種類 7

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April 27, 2018

西洋 カエデ 種類 7

北海道など、早いところでは9月から始まる紅葉シーズン。四季がある日本では昔から色づく木々や山肌を愛でる風習があるが、実は紅葉する木にはさまざまな種類がある。もみじやカエデといった、紅葉する代表的な植物10種類の特徴や見分け方はもちろん、それぞれを鑑賞できる名所をご紹介。知っておくと、もっと紅葉狩りが楽しくなる豆知識がいっぱいだ。なお、今回、記事制作に協力してくれた、「NHK趣味の園芸」で講師としても活躍している確実園園芸場の川原田邦彦さんは、「楓」の表記について以下のように教えてくれた。「『楓』はフウと読み、本来のカエデは『槭』という字です。これが平安時代にこんがらがり、現在に至ってしまった。フウはマンサク科フウ属でカエデとは異なるので、そのことを知っておいてほしい」。, 日本で最もよく見られる紅葉する樹木で、紅葉の代名詞的な存在・イロハモミジ。福島県以西の本州、四国、九州に広く分布する樹高10メートル未満の小高木で、低山や里山の林内に自生している。庭木として植栽されることも多い。分類はムクロジ科カエデ属。葉っぱが3から7に裂けることから、イロハニホヘトの文字を当てて、イロハモミジと呼ばれるようになった。葉の形はヤマモミジと似ているが、見分け方のポイントは葉の裂けている数。イロハモミジは3裂から7裂で、ヤマモミジは7裂もしくは9裂だ。裂数が7で判断に迷う場合は、大きさを指標に見分けたい。また、イロハモミジは直径5センチ前後、ヤマモミジは直径8センチ前後と覚えておこう。イロハモミジの名所は全国に多数あるが、アクセスのしやすさなどから、おすすめをセレクト。まずは、関東エリアなら高尾山や箱根・大涌谷。そして、全国屈指の紅葉名所が点在する京都。東福寺や貴船神社、禅林寺(永観堂)などは一度訪れておいて損はないスポットだ。九州では、福岡市街の博多のビル街にたたずむ日本庭園、楽水園がおすすめ。東京都文京区にある小石川後楽園も良い。もとは水戸徳川家の江戸中屋敷内(後に上屋敷となる)に造られた、都心のオアシスともいえる庭園で、国の特別史跡・特別名勝にも指定されている。秋にはイロハモミジやハゼ、ケヤキ、イチョウなどが紅葉し、趣深い景色を見せてくれる。, サトウカエデはムクロジ科カエデ属の落葉高木。北米原産で、カナダの国旗にデザインされたものがまさにサトウカエデの葉の形。高さは30〜40メートルに達し、葉の長さは7〜15センチとかなり大ぶりである。また、サトウカエデは漢字で書くと「砂糖カエデ」で、英名はSugar maple。樹液を煮詰めたものがメープルシロップになるため、このような名が付けられた。由来を知れば、さらに親近感が湧いてくるはずだ。サトウカエデが群生している紅葉名所といえば、兵庫県にある最上山公園 もみじ山。園内西側に位置しており、最盛期には「もみじ山」の名のとおり、山全体が燃えるように美しく染まる。また、ゆっくり探索できる遊歩道は、両側からモミジの枝が伸び、真っ赤な紅葉のトンネルに。例年の見頃は11月中旬〜下旬。, 北米原産の落葉高木であるモミジバフウ。日本には大正時代に渡来し、公園や街路に多く植栽された。もみじの葉に似ていることから、モミジバフウと名付けられているが、マンサク科フウ属に分類される。紅葉する際には、緑からオレンジ、赤、紫と次々に葉色が変化していくため、多数の木々が並ぶと美しいグラデーションが楽しめるのが特徴だ。よく似た中国原産のフウとの見分け方は、モミジバフウの葉は5つ~7つに裂けるのに対し、フウは3つに裂けている点。また、実の形も個性的で、まるでウニのような見た目。落ちた実を着色して、クリスマスリースの装飾などにもよく使われている。そんなモミジバフウの紅葉名所は、やはり公園。東京都葛飾区にある水元公園は都内最大級の水郷公園で、ロケーションも最高!鮮やかなレンガ色に染まるメタセコイアをはじめ、モミジバフウ、イチョウ、ポプラなどさまざまな木々が赤や黄色に染まり、水辺で眺める絶景に心が癒やされる。見頃は例年では11月上旬頃から。, そのほか、横浜市立金沢動物園、静岡県立森林公園などでもモミジバフウの紅葉を楽しめる。, イロハモミジと同じくムクロジ科カエデ属に分類され、葉の形も非常に似ているヤマモミジ。ただ、ヤマモミジが分布するエリアは、北海道と、本州では青森県から福井県までの日本海側のみで、雪が多い地方に広く分布している。日当たりが良く、昼夜の寒暖差が大きい場所に自生する樹木の方が、一般的に葉の色づきもキレイ。名所は秋田県の三途川渓谷、山梨県の福士川渓谷、札幌市にある円山公園、函館市にある香雪園(見晴公園内)など、北海道・東北を中心に点在。特に美しいと評判なのは、岩手県に位置する中尊寺だ。中尊寺は、奥州藤原氏4代の廟所、金色堂で有名な古刹。850(嘉祥3)年に慈覚大師円仁によって開かれ、12世紀はじめに藤原初代清衡が戦死者への供養と悠久の平和を願って再興した、世界遺産にも登録されている由緒ある名所のひとつだ。秋は大日堂から金色堂への参道沿い、経蔵周辺にあるイロハモミジやヤマモミジが見事に紅葉する。参道の月見坂をはじめ、神秘的な静寂に包まれた境内では、鬱蒼とした老杉と鮮やかに色づく木々のコントラストを楽しむことができる。, イタヤカエデは、北海道から九州まで広い範囲に分布するムクロジ科カエデ属の高木。秋に葉が黄色くなる樹木だが、トキワカエデ(常磐カエデ)の別名の通り、秋季も葉は緑色を保ち、落葉直前に色づくのが一般的。ほかのカエデとの見分け方は葉の形。ほぼ円形で、縁にギザギザがないのがイタヤカエデの特徴。葉は5つ〜7つに裂け、カエルの手のような形をしている。おすすめの紅葉名所は北海道の阿寒湖畔。阿寒湖畔から国道240号釧路方面へ約4キロメートルほど下がると滝見橋があり、滝口から阿寒川の源流となる滝と、多彩な木々や草花の鮮やかな色彩が融合する。例年では9月下旬~10月上旬が見頃だ。, そのほか、ケーブルカーでも山頂近くまで登れる東京都の御岳山、埼玉百選に選ばれた鳥居観音、奈良県のみたらい渓谷、福島県の安達太良山などのスポットがおすすめ。, コハウチワカエデはハウチワカエデやヒナウチワカエデに似ているが、見分け方は明確。ハウチワカエデに“小(コ)”が付くように、コハウチワカエデはハウチワカエデに比べて葉や樹形がより小型。一方で、ヒナウチワカエデは葉の切れ込みがコハウチワカエデよりも深いと覚えておこう。分類はムクロジ科カエデ属。和風庭園に植樹されるイロハモミジに比べて、葉の切れ込みが浅く、柔らかな雰囲気なので、洋風住宅の庭に植栽されることも多い。秋になると段階的に紅葉し、緑や黄、赤など色が異なる葉が混在。一本の木でも色とりどりの様相が目を楽しませてくれる。日本各地の名所は、宮城県宮城郡松島町の円通院・松島地区、長崎県の雲仙エリア、長野県松本市の上高地など。そして、静岡県伊豆市の修善寺 虹の郷も忘れてはいけない。伊豆最大級の紅葉群生林で、全国的に見ても遅めの時期に紅葉が楽しめるのが特徴。まるで外国映画のワンシーンを切り取ったかのような風景が見られるスポットで、和洋風合わせて約2000本の木々が鮮やかに色づくさまは圧巻のひと言だ。, ムクロジ科カエデ属に分類され、日本だけに生息する落葉高木・メグスリノキ。戦国時代からの民間療法で、樹皮や葉を煎じた汁が眼病に効くといわれていたことから、メグスリノキと呼ばれるようになった。分布しているのは山形県、宮城県以南と四国、九州。湿気のある谷間、山腹などのやや緩い傾斜地に多く見られる。カエデの中でも葉の色づきが美しいことで知られ、色合いは鮮烈なほどの赤。ピンクやオレンジに近い色合いに紅葉する樹木もある。葉の形はカエデの仲間ながら変わっていて、3枚の小さな葉からなる複葉。ミツバカエデの葉によく似ているが、葉がより大きく、縁のギザギザが目立たないのがメグスリノキの葉だ。昔から洗眼薬として重宝されてきた木だけに、紅葉のイメージは薄いが、前述したように鮮やかな色づきは見事!名古屋市東山動植物園は、公共交通機関でもアクセスできる名古屋随一の紅葉スポットで、メグスリノキを含め、イロハモミジ、ハウチワカエデなど500本以上の樹木の紅葉が見られる。, 中国原産で、ムクロジ科カエデ属に分類されるトウカエデ。名前もそのまま「唐(中国)のカエデ」を表している。江戸時代に中国から徳川幕府に贈られたのが日本におけるはじまりで、今では北海道から九州まで全国に植栽されている。名前を聞いてもピンと来ないかもしれないが、実は普段よく目にしているかもしれないトウカエデ。なぜなら、乾燥や大気汚染、病虫害に強いため、街路樹としての人気がとても高いためだ。紅葉はもちろん、新緑のシーズンも美しく、街路や公園の景観に四季折々で彩りを与えてくれる。葉は3つに分かれており、丸みを帯びたかわいらしいフォルム。葉の表面に光沢があるのも特徴。街路や公園に多く植栽されているということで、アクセスしやすい名所が多いのもうれしいところ。なかでも、東京都文京区の駒込駅から徒歩圏内にある六義園は、気軽に風情ある紅葉が楽しめるスポットのひとつ。回遊式築山泉水の江戸期を代表する大名庭園で、例年11月下旬になると、イロハカエデ約400本のほかハゼノキ、イチョウなど計約560本が庭園を鮮やかに彩り、園内のいたる所で紅葉が楽しめる。, そのほか、東京都練馬区の石神井公園、大阪府吹田市の万博記念公園、愛知県名古屋市北区の名城公園、徳島県三好市の雲辺寺などでもトウカエデの紅葉を楽しむことができる。, ハウチワカエデは、本州、北海道に分布するムクロジ科カエデ属の高木。「天狗のうちわ」に似た切れ込みの浅い葉は、直径7センチ〜12センチとカエデの中では特に大きく、さまざまな紅葉樹が群生する山中においても存在感抜群。紅葉シーズンは葉先から少しずつ色づき始め、黄緑、黄、オレンジ、赤と、変化に富んだグラデーションが美しい。紅葉名所は、豊島区立目白庭園、鎌倉の明月院、京都市の洛西(善峯寺)、北海道の知床五湖など本州から北海道にかけて幅広く点在するが、特におすすめなのが姫路城西御屋敷跡庭園 好古園。姫路城を借景にした池泉回遊式の日本庭園で、3万平方メートル超の敷地面積を持ち、江戸時代の風情を醸し出す景観が広がる。, オオモミジの園芸品種など諸説あるが、江戸時代から庭木として活用されているノムラモミジ。ムクロジ科カエデ属に分類され、樹高が4〜5メートルと低めなので、現在も自宅の庭を彩る木として人気だ。新葉の紫がかった葉は、季節を追うごとに緑色に変わり、秋は赤、橙、黄色、緑と非常に美しい。ちなみに、春先から葉がずっと赤いのはオオモミジの品種の猩々(ショウジョウ)。そんなノムラモミジを見られるのは、京都市の妙心寺退蔵院(余香苑)、奈良県の長岳寺など。なかでも、多彩な種類の樹木を植栽した軽井沢レイクガーデンはぜひ訪れてみてほしい。園内を彩る紅葉をはじめ、秋の草花や香りの良いバラも咲き、ゆったりとしたくつろぎの時間を過ごせる。, ■監修:川原田邦彦(かわらだ・くにひこ)茨城県牛久市にて大正6年に創業した園芸店・確実園園芸場のオーナー。東京農業大学造園学科を卒業後、樹木の育苗、造園など幅広く植物とかかわる。特にモミジ、アジサイ、フジについての知識が豊富で、「NHK趣味の園芸」にて講師としても活躍。「NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月カエデ、モミジ」、「NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 アジサイ」(それぞれNHK出版)など著書も多く、2020年3月にはイラストレーターの磯村仁穂と共著で「はじめてでも美しく仕上がる 庭木・花木の剪定」(西東社)を出版。

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